2014年12月31日水曜日

死霊のはらわた

「死霊のはらわた」

80年代のスプラッターホラーを代表する作品。
深夜のTV放送で初めて観た時はエゲツな過ぎてかなりな衝撃だった。

内容は田舎に遊びに来た若者たちが泊まる別荘で見つけた得体の知れない「死者の書」とそれの研究に関連した録音を再生した事から邪悪な死霊が復活し、若者たちに次々取り憑いてしまい…といった単純な話。

だが、この映画の見所はその単純な設定ゆえに際立つ甦った死霊のグロ汚いヴィジュアルに加え、死霊と血みどろで戦ったり、どんどん過激に身体破壊、目玉エグリ、腐乱、内臓ぶちまけなどグログロなシーンがえんえん続くという映像のインパクトである。

特殊メイクでは特にラスト近くのストップモーションを使った“死者の書”の描写のシーンなんかも味があって好きなシーン。

私的に80年代のスプラッターホラーではこの映画を超える描写のものは無く、そのやり過ぎ感は“怖い”というより何となく“笑い”たくなるほどおかしく、こういう度を超えた見せ方をする映画は大好き☆




「死霊のはらわた」
THE EVIL DEAD

1981年 アメリカ/86分

監督:    サム・ライミ   
製作:    ロバート・G・タパート   
製作総指揮: ブルース・キャンベル   
                ロバート・G・タパート   
                サム・ライミ   
脚本:    サム・ライミ   
撮影:    ティム・ファイロ   
編集:    エドナ・ルース・ポール   
音楽:    ジョセフ・ロドゥカ   
編集助手: ジョエル・コーエン   
   
出演:    ブルース・キャンベル   
            エレン・サンドワイズ   
            ベッツィ・ベイカー

2014年12月24日水曜日

狼の血族

「狼の血族」

「人狼」テーマのホラー映画の中では特に好きな作品。

一番最初に観たのは多分TVの「日曜洋画劇場」か何かの放送だった気がするが、映像の感じが好き過ぎてかって京都駅近くにあった「ルネサンスホール」という所でスクリーンでの無料上映会があると聞き、わざわざ観に行ったくらい(字幕がなかったが)。

この映画を監督した二ール・ジョーダンといえば「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」や「クライング・ゲーム」が有名だが私は彼の監督作ではこの作品が一番好き☆

グリム童話の「赤頭巾」をベースにしたホラーながら、その独特の幻想的な映像美と人狼シーンのユニークな見せ方は私がそれまで観た事のある「ハウリング」や「狼男アメリカン」など人狼ホラーとは全く違う印象でとても良かった。

特に人から狼への変身シーンは人の口の中から狼の口が出てくるという奇妙な描写があったりと面白く注目!
どちらかというとホラーというよりはファンタジー色が強い作品だがホラーファンにも十分楽しめる秀作だと思う。




「狼の血族」
THE COMPANY OF WOLVES

1984年 イギリス/95分

監督:    ニール・ジョーダン   
製作:    クリス・ブラウン   
            スティーヴン・ウーリー   
製作総指揮:    ニック・パウエル   
                 スティーヴン・ウーリー   
原案:    アンジェラ・カーター   
脚本:    ニール・ジョーダン   
撮影:    ブライアン・ロフタス   
編集:    ロドニー・ホランド   
音楽:    ジョージ・フェントン

出演:    アンジェラ・ランズベリー   
            サラ・パターソン   
            スティーヴン・レイ   
            デヴィッド・ワーナー   
            グレアム・クラウデン   
            テレンス・スタンプ   
            ブライアン・グローヴァー

2014年12月17日水曜日

マインドキラー 悪夢の第二生命体

「マインドキラー 悪夢の第二生命体」


80年代製作の日本未公開B級ホラー。

図書館で働くウォーレンは鈍臭く女性に相手にされない男だったが、偶然職場で見つけたある「論文」を読んだ事から人間の心を操ったり念力など超能力が使えるようになり…という感じのストーリー。

そもそも論文を読んだだけで超能力が身に付くなんてどんな凄い論文?とかさらにそんな凄い力を得たのに使うのがナンパ目的だったり、念力も女性のファスナー上げるのに使ったりとか…
しょうもない人間が分不相応な力を得るとしょうもない事になるという話なのかも(笑)

ただホラーな見せ場的にはちょっとだけだが、手作り感がイイ特殊メイク造形シーンは適度にグロ汚い感じで結構面白く、一瞬映るおそらくコウモリをモチーフにして作ったであろうクリーチャーなんかはわりと好きな感じのデザインだった☆



「マインドキラー 悪夢の第二生命体」
MIND KILLER

1987年 アメリカ/86分

監督:    マイケル・クルーガー   
原案:    ダグ・オルソン   
            マイケル・クルーガー   
脚本:    デイブ・シポス   
            カーティス・ハナム   
            マイケル・クルーガー   
音楽:    ジェフリー・ウッド

出演:    ジョー・マクドナルド   
            シャーリー・ロス   
      クリストファー・ウォード   
            ケヴィン・ハート

2014年12月10日水曜日

ショッカー

「ショッカー」


「エルム街の悪夢」のウェス・クレイヴン監督が撮った超常殺人鬼ホラー。

“ショッカー”というと日本では「仮面ライダー」に登場する悪の組織というのが頭に浮かぶかもしれないがライダーとは全く関係ない映画。

内容は連続殺人鬼ピンカーが逮捕、電気椅子で死刑執行されるも魔術で電気体となり電源やTVからTVに渡り行き殺人を繰り返すという感じ。

「エルム街~」のフレディは人の夢の中に棲むという特異な設定だったがこのピンカーの電気体発想も独特で面白い。

高校生の時に劇場で観たのだが個人的には「エルム街~」より好きな作品。

また好きな理由として“メタル”テイストが演出や映像に活かされている点も重要☆

まずオープニングに流れるテーマ曲を歌うバンド「Dudes of Wrath」はKissやWhite Snakeのメンバー、Alice Cooperが映画の為に結集したスペシャルバンドだったり、ピンカーが死刑執行されるシーンではAlice Cooperの名曲“Nomore Mr. Niceguy”をMegadethによってカバーしたものがかかっていたり、Dangerous Toysの“Demon Bell”も良い♪
メタラーはサントラ必聴!

また劇中ピンカーが出入りするTV映像の中にもAlice Cooperのライブ映像が使われていたりするのも要チェックである。

ピンカー役のミッチ・ピレッジは今となっては「Xファイル」のFBI副長官役の方が有名かもしれないが観た当時、このスキンヘッドの殺人鬼キャラは結構強烈に印象に残ったし、後で考えたらどことなくPanteraのフィル・アンセルモに似た印象も受ける。

というわけであまり知られていないが“メタル”テイスト溢れる殺人鬼ホラーの名作だと私は思う。




「ショッカー」
SHOCKER

1989年 アメリカ/110分

監督:    ウェス・クレイヴン   
製作総指揮:    シェップ・ゴードン   
            ウェス・クレイヴン   
脚本:    ウェス・クレイヴン   
撮影:    ジャック・ヘイトキン   
音楽:    ウィリアム・ゴールドスタイン

出演:    マイケル・マーフィ   
            ミッチ・ピレッジ   
            ジョン・テッシュ   
            ヘザー・ランゲンカンプ   
            ピーター・バーグ

2014年12月3日水曜日

バスケットケース

「バスケットケース」

子供の頃に親がレンタルビデオで借りてきてよくわからず観てしまったら結構ショッキングだったホラー。




内容は切り離されたシャム双生児の兄弟が畸形の兄をバスケットケースに忍ばせ自分たちを切り離した医者などに復讐していくという感じの話。


チープな作りながら兄ベリアルの異様な造形がインパクト大だったし、単なるB級ホラーというのではなく、五体満足で美青年である弟に対する兄の愛情と憎悪、確執、哀しみが描かれた部分は素晴らしく、カルトホラーの名作の1本だと思う。


また弟へのやるせない思いを爆発させて部屋で暴れるベリアルのシーンがあるのだが、このシーンは今は懐かしいストップモーションアニメで作られており、ちょっとコメディタッチを感じさせたり非常に味のある映像になっていて、こればチェックすべきお薦めのシーン☆



「バスケットケース」
BASKET CASE

1982年 アメリカ/93分

監督:    フランク・ヘネンロッター   
製作:    エドガー・レヴィンズ   
製作総指揮:    アーニー・ブルック   
                 トム・ケイ   
脚本:    フランク・ヘネンロッター   
撮影:    ブルース・トーベット   
音楽:    ガス・ラッソウ

出演:    ケヴィン・ヴァン・ヘンテンリック   
            テリー・スーザン・スミス   
            ビヴァリー・ボナー

2014年11月26日水曜日

墓地裏の家

「墓地裏の家」

ホラー雑誌などでよくタイトルや劇中画像を目にしていたし、「サンゲリア」のルチオ・フルチ監督作品という事で前から気になっていながら実はごく最近まで観た事がなかった映画。

夢人塔の浅尾典彦さんのイベント「ホラーマニアックス8」で上映されたので観たのだが、何ともフルチらしいというか多少ワケわからない感じなどが逆に良い(笑)

内容は謎の自殺をした同僚の研究の引き継ぎをする為、家族と共にその自殺があった家に引っ越してきた歴史学者が家にまつわる怪奇現象と殺人事件に遭遇していき…という感じ。

この映画での一番目をひいたのはやはりキーとなる怪奇キャラクター“フロイトシュタイン博士”である。
芋のお化けみたいな独特の頭部造形が面白いし、ヴィジュアルだけでのインパクトも大きい☆

また冒頭からの惨殺シーンはアルジェントの「フェノミナ」での冒頭殺害シーンを彷彿させる方法だし(フェノミナより前の作品なので実は影響があったのかも?)、“墓地裏の家”自体の内装や雰囲気もイタリアンホラーらしい胡散臭い感じで結構良い☆

それにウォルター・リッツァートによるテーマ曲も印象的だが、何かメタルファン的にはメガデスのデビューアルバム「Killing Is My Business... and Business Is Good!」の1曲目「Last Rites/Loved to Death」のイントロ部分に似た感じがしてメガデスのデイヴ・ムステインも実はこの映画のファン?とか勝手に思ってしまった。






「墓地裏の家」
QUELLA VILLA ACCANTO AL CIMITERO
THE HOUSE BY THE CEMETERY

1981年 イタリア/89分


監督:    ルチオ・フルチ   
製作:    ファブリッツィオ・デ・アンジェリス   
脚本:    ルチオ・フルチ   
            ダルダーノ・サケッティ   
            ジョルジオ・マリウッツォ   
撮影:    セルジオ・サルヴァティ   
特殊効果: ジノ・デ・ロッシ   
特殊メイク: ジャンネット・デ・ロッシ   
音楽:    ウォルター・リッツァート

出演:    カトリオーナ・マッコール   
            パオロ・マルコ   
            ジョヴァンニ・デ・ナヴァ   
            アニア・ピエローニ   
            ダグマー・ラッサンダー   
            カルロ・デ・メイヨ   
            ダニエラ・ドリア

2014年11月19日水曜日

エルム街の悪夢

「エルム街の悪夢」

言わずと知れたホラー映画の有名シリーズ第1作。
夢に棲む殺人鬼フレディがエルム街の子供たちを夢の中で殺していくというストーリーは当時斬新で人が生きるのに必要な「睡眠」が死と恐怖につながるという設定は恐ろしい。

この映画を初めて観たのはTV放送でだが、正直めっちゃ期待して観たながら画面が暗すぎて何だかよくわからないし、シーン的には殺されたティナの口から出てくるムカデ、天井に浮き上げられ血塗れになるグレン、お風呂で眠りについてしまったナンシーの股の間から出てくる鉄の爪、受話器から舌などヴィジュアル的に印象的なシーンが多く、殺人鬼キャラとしては手袋にナイフをつけるというキチガイな発想の武器を使い、当時の無口な他の殺人鬼キャラと違って饒舌でブラックユーモアに富んだ“フレディ”という存在は画期的だったが映画全体としてはそんなに面白いと思えなかった記憶がある。

ただ今思うとあの暗過ぎる画面は劇場で観たら映えてくるだろうし、音響効果とも相乗効果で結構良かったのでは?という考えもある。
それにツッコミ所というか、ラストの扉のあんな小さい窓に人間がスポッと入ってしまう妙なおかしさとか、ああいう演出もある意味“夢”を意識した現実離れしたギミックだったのかもしれないと思う。





「エルム街の悪夢」
A NIGHTMARE ON ELM STREET

1984年 アメリカ/91分

監督:    ウェス・クレイヴン   
製作:    スタンリー・ダデルソン   
        ジョセフ・ウルフ   
            ロバート・シェイ   
脚本:    ウェス・クレイヴン   
撮影:    ジャック・ヘイトキン   
音楽:    チャールズ・バーンスタイン

出演:    ヘザー・ランゲンカンプ   
            ジョン・サクソン   
            ロニー・ブレイクリー   
            ロバート・イングランド   
            アマンダ・ワイス   
            ニック・コッリ   
            ジョニー・デップ   
            チャールズ・フライシャー   

2014年11月11日火曜日

インディアンゾンビ 死霊の詰合わせ

「インディアンゾンビ 死霊の詰合わせ」

昔、「1円レンタル」とかバカな事をやっていたレンタルビデオ屋があって適当にしょうもなそうな作品まで借りまくっていた時期があったのだが、おそらくその時に観たうちのB級ホラー映画の1本。

内容は昔いたトルティック族というインディアンの呪術師が話の舞台となる土地に埋まっていてそれがある夜甦って…みたいな話。
でも大体80分の映画で40分くらいまで何にも起こらないし、生きたまま埋められた呪術師の設定など結構禍々しくホラー的に良いのだが、後半出てくるゾンビたちはアホそのもので怖くないし、インディアンや黒人差別問題提起的な社会的な要素もありながら全然伝わってこないし、あんまり迫力のない保安官の鞭さばき、ペンチで爪を切るオッサンの描写とかどうでもいいシーンがいっぱいでツッこむところがいっぱいなある意味楽しめるおバカホラー☆


「インディアンゾンビ 死霊の詰合わせ」
THE DARK POWER

1985年 アメリカ/81分

監督:    フィル・スムート   
   
出演:    アンナ・レイン   
            シンシア・ベイリー

2014年11月5日水曜日

バタリアン

「バタリアン」

これは私が劇場で初めて観たゾンビ映画。

内容としては地下で発見された謎の樽から噴出したガスには死体を甦らせる効果があり…という感じのオーソドックスなゾンビ話だが、例によって宣伝の東宝東和が勝手に付けたっぽいゾンビキャラたちのネーミングが面白かったり(タールマンやオバンバなど)、勿論そのゾンビたちのグロ造形も魅力的!さらにコメディタッチで軽快な見せ方ながらブラックな展開が楽しく観れるホラーだった☆

また劇中登場人物のスクリームクィーンと呼ばれる女優リネア・クイグリー演じるパンク娘が突然ストリップを始めるシーンがあったり、小学生当時には結構刺激的な作品でもあった。

ゾンビ映画としてはロメロの「ゾンビ」を踏襲した世界観になっているものの、頭部を破壊や切断されると倒されるというロメロ版設定と違い、頭がなくなっていても動くし、走るし、しゃべるし、さらに自分で救急車を呼んで救急隊員を襲うという知能が高い設定もあったりである意味「最強ゾンビ」ともいえるこの「バタリアン」は初めて観るゾンビ映画としてはかなり強烈だったと思う☆




「バタリアン」
BATTALION
THE RETURN OF THE LIVING DEAD

1985年 アメリカ/91分

監督:    ダン・オバノン   
製作:    トム・フォックス   
製作総指揮: ジョン・デイリー   
                デレク・ギブソン   
原案:    ジョン・ルッソ   
            ルディ・リッチ   
            ラッセル・ストライナー   
脚本:    ダン・オバノン   
撮影:    ジュールス・ブレンナー   
プロダクションデザイン: ウィリアム・スタウト   
美術:    ロバート・ハウランド   
編集:    ロバート・ゴードン   
音楽:    マット・クリフォード

出演:    クルー・ギャラガー   
            ジェームズ・カレン   
            ドン・カルファ   
            トム・マシューズ   
            ビヴァリー・ランドルフ   
            ジョン・フィルビン   
            リネア・クイグリー

2014年10月29日水曜日

ガバリン

「ガバリン」
公開当時、腐った手が指差すポスターが印象的で観たかったが、劇場では観れず結局テレビ放映で観たホラー。

内容は子供が失踪してしまったホラー作家が叔母の形見の家に引越し、その家で奇怪な現象が次々に起こり…といった感じの話。

宣伝が「パズル・スリラー」というふれこみで観る前は映画にもっと仕掛けや謎解きの面白さ的なものを考えていたが、実際観てみると確かに家で現象が起こる理由や息子の行方など謎はあるが、そっちの印象より色々出てくるモンスターの方に目が行く。
ただ、このモンスターたちの造形がかなり面白く、ラスボスのビッグベン以外は宣伝部が勝手に付けたっぽい百面鬼アイトラム、頭蓋鳥ヘル、ピンクの魔女ダイエットデブリンなど愛嬌あるグロテスクなモンスターたちは非常に魅力的☆

特にダイエットデブリンの造形は素晴らしく劇中登場シーンも多少意味不明ながら凄い存在感だった。
最近のホラーのモンスターやクリーチャーはリアル志向な造形傾向のものが多いがこういうマンガチックな遊び心ある造形センスは楽しく、こういうモンスターたちが暴れるようなホラー映画が新たに作られるならまた観てみたい。

映画全体やストーリーとしては普通な感じだが、このモンスターたちを見るだけでもホラー好きには価値ある作品だと思う☆




「ガバリン」
HOUSE

1986年 アメリカ/93分

監督:    スティーヴ・マイナー   
製作:    ショーン・S・カニンガム   
原案:    フレッド・デッカー   
脚本:    イーサン・ワイリー   
撮影:    マック・アールバーグ   
音楽:    ハリー・マンフレディーニ

出演:    ウィリアム・カット   
            ジョージ・ウェント   
            リチャード・モール   
            ケイ・レンツ

2014年10月22日水曜日

デモンズ

「デモンズ」

「フライトナイト」きっかけで小学生当時ホラー映画にハマり、その後「バタリアン」など観に行ったりしたが、そんな中観たこの映画はあらゆる面で凄くショッキングな映画だった。

内容は奇妙な半仮面の男から試写状を貰った主人公が同じように招待された客たちとホラー映画の試写を観る中、上映前劇場内に飾ってあった仮面をふざけてかぶり顔に傷をつけた女が上映中の映画内の“仮面によって傷を負い悪魔と化す登場人物”と同じように悪魔に変化し劇場は悪魔化が伝染していく…という感じのストーリー。

ノストラダムスの終末予言を絡めていたり、実際映画を観ている観客も同じように恐怖を感じるような劇中劇シチュエーションなどちょっとヒネリはあるものの、この映画の魅力はそういうのを消し飛ばすような過剰で気持ち悪いデーモンたちの特殊メイクである。
口から緑や黄色の粘液を垂らし、血みどろの残虐シーンが展開!
この当時ここまでキツいヴィジュアル描写のホラー映画を観たのは初めてだったのでかなり印象に残った。

またこの映画ではアクセプトやモトリークルー、サクソンなどへヴィメタルバンドの曲も劇中多く使われており、ホラーシーンにかかるメタルは最高に恰好良く、私がメタルに興味を初めて持ったのもこの映画きっかけだったと思う。

この映画は今となっては特に好きな映画監督の1人であるダリオ・アルジェントのプロデュース作品なのだが、アルジェント関連の映画でよく音楽を担当しているゴブリンのメンバー、クラウディオ・シモネッティがテーマ曲を担当しており、このテーマ曲がまた凄く良い!
アルジェント関連の映画テーマでは私の中でベスト5に入るくらい好きな曲☆

後に「デモンズ」は6までシリーズが作られるものの、シチュエーションや映像、音楽など全てにおいてこの1作目が一番良かったと思う☆
ホラー映画好きなら観るべき1本!




「デモンズ」
DEMONS

1985年 イタリア/88分

監督:    ランベルト・バーヴァ   
製作:    ダリオ・アルジェント   
原案:    ダリオ・アルジェント   
            ダルダーノ・サケッティ   
脚本:    ダリオ・アルジェント   
            ランベルト・バーヴァ   
            フランコ・フェリーニ   
撮影:    ジャンロレンツォ・バッタリア   
特殊効果:    セルジオ・スティヴァレッティ   
音楽:    クラウディオ・シモネッティ

2014年10月15日水曜日

フライトナイト

「フライトナイト」

この映画は私が劇場で初めて観たホラー映画。
これがきっかけで本格的に「ホラー映画」に興味を持ったと思う。

内容は主人公の隣の家に吸血鬼が越してきた事から、かってヴァンパイアハンターを演じたホラーTV番組のホスト役の男に本当に吸血鬼退治を依頼し…という感じのストーリー。

今観るとコメディ要素の強いセクシーホラーという印象なのだが、小学生当時、これはかなり怖い映画に感じた。
何より上映前に買ってもらったパンフレット内見開きドアップで写っている女ヴァンパイアの写真が怖すぎて、クライマックスでいつこのシーンが出てきてしまうのかチラチラ目を手でふさいで観ていたほど。
また吸血鬼がコウモリや狼に変身したり、グロテスク系のヴィジュアルシーンも多く、(ヴァンパイアの描写としては棺桶を開けられたヴァンパイアが足を支柱に直角に起き上がるシーンなんかも凄くイイ!)ホラーらしいホラー映画としても好きな作品。
最近のヴァンパイア系ホラーはお洒落な感じにいき過ぎて、こういう変身やグロテスクシーンもないし、多少物足りない感があるが、ホラー映画としてのヴァンパイアは私的にはこのフライトナイトのようであってほしい☆





「フライトナイト」
FRIGHT NIGHT

1985年 アメリカ/107分

監督:    トム・ホランド   
製作:    ハーブ・ジャッフェ   
脚本:    トム・ホランド   
撮影:    ジャン・キーサー   
特撮:    リチャード・エドランド   
音楽:    ブラッド・フィーデル

出演:    クリス・サランドン   
            ウィリアム・ラグズデール   
            ロディ・マクドウォール   
            アマンダ・ビアース

2014年10月8日水曜日

羊たちの沈黙

「羊たちの沈黙」

トマス・ハリスの原作を元にしたサイコスリラー映画。

内容は女性連続皮剥ぎ殺人事件の捜査に行き詰ったFBIは捜査のヒントを得る為、訓練生クラリスを獄中にいる元精神科医で連続殺人鬼であるレクター博士に面会させるが…という感じのストーリー。

この映画での注目は断然、物語の展開にとって重要な鍵を握る“ハンニバル・レクター博士”である。
この映画が登場するまでのホラー、サスペンス系の映画でも多くの殺人鬼が登場してきたが、このレクター博士はそういう殺人鬼キャラクターにおける1つの新たなスタイルを表わしたという意味でも大きい存在。
殺人鬼でありながらまるでミス・マープルのようにその場(レクターの場合獄中)にいながら情報だけで事件を推理する超頭脳的なキャラクター性と、逆に人を襲う時は(というか喰うのが凄い!)野獣のような残虐性を見せたり、この特異なキャラクター性は観ていてかなりの衝撃だった。
これは悪役としても当時1ジャンルを築く新しい形を作り上げたと思う。

劇中登場するもう1人の殺人鬼バッファロービルの描き方にしてもゲインやバンディなど実在の殺人鬼の行為をキャラクターの元にしたリアリティが恐怖描写に説得力を持ってるし、レクターに翻弄される美しき訓練生クラリスの姿、映像なりのサスペンスの盛り上げ方のうまさ、その映像イメージにピッタリなハワード・ショアの70年代後半B級サスペンスっぽいイメージの音楽など好きな部分もいっぱいな映画で、「サイコスリラー」というジャンルでは私的には未だこの映画を超える作品は出ていないと思える最高傑作である。



「羊たちの沈黙」
THE SILENCE OF THE LAMBS

1990年 アメリカ/118分

監督:    ジョナサン・デミ   
製作:    エドワード・サクソン   
            ケネス・ウット   
            ロン・ボズマン   
製作総指揮:    ゲイリー・ゲッツマン   
原作:    トマス・ハリス   
脚本:    テッド・タリー   
撮影:    タク・フジモト   
音楽:    ハワード・ショア

出演:    ジョディ・フォスター   
        アンソニー・ホプキンス   
            スコット・グレン   
            テッド・レヴィン

2014年10月1日水曜日

ハイランダー 悪魔の戦士

「ハイランダー 悪魔の戦士」

1986年当時小学生の頃、家族で映画に行く事になり、この映画か「ポルターガイスト2」のどっちを行くかというので当時ホラーにハマっていた上、「エイリアン2」を観て元々のエイリアンのデザインをしたH.R.ギーガーにも夢中だったので迷わず「ポルターガイスト2」を行ったのだが、その後レンタルビデオで初めて観て「こっちの方が面白かったのでは…」という思い出のある映画。

内容は首を斬り落とさない限り死なない不死の連中が最後の1人になった時に得られるという未知の秘宝を求め太古から戦い続けているという設定のもと、中世での主人公コナーと師匠ラミレスとの交流、そして数々の時代を経て強敵クルガンとの最後の決戦が現代で行われる…という感じ。

この映画での私的な注目は何といってもクランシー・ブラウンが演じた悪役“ヴィクター・クルガン”である。
中世シーンでは何だかわからないが凶暴そうな動物の骨を使った鎧を身に付け圧倒的な強さを展開するし、現代では何と、いかにもというか鋲付皮ジャンにスキンヘッド、昔斬られそうになった首の傷にはピンでつなぐというまさに「へヴィメタル」なファッションで登場するし、キャラクターとしても豪腕で残忍という悪役らしい悪役といったわかりやすさが心地良い。
さらに劇中歌を世界的ロックバンド「クィーン」が歌っているのだが、オープニングの「Princes of The Universe」の格好良さもさる事ながら、この悪役クルガンのテーマ曲として作られた「Gimme The Prize」がとてもイイ☆
本来メタルではないクィーンがメタルをやった場合どうなるかという感じなのだが、メタルの音が持つ独特な特徴など押さえるべきサウンドの作りをみんな押さえた感じにフレディ・マーキュリーのハイトーンスクリーミングはまさにピッタリで本当にこれは名曲だと思う。

映画的にはラッセル・マルケイ監督ならではの映像センスなど多少ヴィジュアルに偏る感じもありながらも、洋画ながら刀を使ったアクションシーンの見所や前述のように悪役好きやメタル好きなら気に入って貰える作品としてオススメしたい。



「ハイランダー 悪魔の戦士」
HIGHLANDER

1986年 イギリス/117分

監督:    ラッセル・マルケイ   
製作:    ピーター・S・デイヴィス   
            ウィリアム・N・パンザー   
原作:    グレゴリー・ワイデン   
脚本:    グレゴリー・ワイデン   
            ピーター・ベルウッド   
            ラリー・ファーガソン   
撮影:    ジェリー・フィッシャー   
音楽:    マイケル・ケイメン   
            クイーン

出演:    クリストファー・ランバート   
            ショーン・コネリー   
            クランシー・ブラウン   
            ロクサーヌ・ハート

2014年9月24日水曜日

ブラックレイン

「ブラックレイン」

日本を舞台にしたアメリカのアクション映画。

内容はアメリカで殺人を犯したヤクザである佐藤を逮捕した刑事のニックが同僚チャーリーと共に日本に護送するも大阪空港で逃げられ、大阪府警の監視下の元、世話役になった松本刑事と佐藤に関する捜査の成り行きを見守るも、ある時佐藤にチャーリーが殺されてしまい…といったストーリー。

「エイリアン」や「ブレードランナー」のリドリー・スコットが撮った本作はまず映像面でまるで大阪が混沌の近未来都市のように思えるイメージで驚き!
初公開当時まだそんなに大阪に行った事がなくあまり実感がなかったが、大学以降大阪にはよく行く機会があり見慣れた阪急梅田などが全く異質な印象で映っているのが面白い。

映像としてこの映画内では特にチャーリーが佐藤に首を斬られて殺されるシーンで佐藤がバイクを走らせながら長ドスを出し、地面に刃を摩擦させる事で火花が散る映像は殺人系のホラー映画の名シーンにも匹敵する殺人シーンにもなったと思う。

人間ドラマ面としてはアメリカと日本の価値観の違いがありながらも育まれるニックと松本の友情なども見所といえるが、私は何より悪役“佐藤浩二”を演じた松田優作が強烈過ぎてその存在感に引き込まれてしまった。

ヤクザ・佐藤はまるでカミソリのように尖ったヘアスタイル、ゴーグルのようなサングラスにレザーを多用したファッション、乗るのは真っ黒なバイクといったヴィジュアル面イメージのインパクトも大きいが、役柄としては若山富三郎演じる大親分“菅井”のかっての子分でありながら菅井を裏切り対立状態にある設定。
佐藤は菅井の重んじるヤクザの仁義も忠義心も尊敬も無い男であり、さらに何の躊躇も無く殺人を行うサイコキラー的側面も持つという異様な面も衝撃的。
伝統的なヤクザである菅井に対して佐藤はルールを破壊するニューウェイヴなヤクザであり、このようなイデオロギーの違う「悪 vs 悪」という構図も好きな感じだったし、身の回りの事は全て子分にさせる菅井に対して配下はいながらも自らの手で殺人を行い、バイク操術や空手に似た武術仕様など単独でも戦闘能力が高い佐藤の姿は“悪役”としてまさに圧倒的な存在に見えた。

“佐藤浩二”は映画史に残る悪役といっても過言でないと思う。
この映画は佐藤=松田優作を観るだけでも十分価値があると思うので観てない方は是非観てほしい。



「ブラックレイン」
BLACK RAIN

1989年/アメリカ/125分

監督:    リドリー・スコット   
製作:    スタンリー・R・ジャッフェ   
            シェリー・ランシング   
製作総指揮:    クレイグ・ボロティン   
                      ジュリー・カーカム   
脚本:    クレイグ・ボロティン   
            ウォーレン・ルイス   
撮影:    ヤン・デ・ボン   
音楽:    ハンス・ジマー

出演:    マイケル・ダグラス   
            高倉健   
            アンディ・ガルシア   
            松田優作   
            ケイト・キャプショー   
            若山富三郎   
            内田裕也   
            國村隼   
            安岡力也   
            神山繁  
            小野みゆき   
            島木譲二   
            ガッツ石松

2014年9月17日水曜日

クリープショー

「クリープショー」

ホラー小説の帝王ことスティーブン・キングの原案と「ゾンビ」のジョージ・A・ロメロ監督が撮ったホラー映画。

この映画は小学生の時にTV放送された予告編でゴキブリが吹替ナレーションで「私、愛されたいの…」と言った瞬間に拳で一撃につぶされるというシーンが流れていてずっとゴキブリが襲ってくるだけのホラー映画と思っていたのだが、中学生の時に深夜枠で放送していたのを観たところ、これは5話構成から成るオムニバス形式のホラー映画だったというのを初めて知った。

内容としてはホラー好きな少年が理解の無い父親にホラー漫画雑誌を捨てられるプロローグに始まり、死んでまで父の日のケーキを要求するゾンビジジイが出てくる第1話、隕石に触って身体に植物が生えてきて困る農夫を描く第2話、浜辺に埋められ満ち潮で死んだ不倫カップルが藻っぽいゾンビになって仕返ししにくる第3話、木箱に閉じ込められている大昔に捕獲された怪物に悪妻を食わせようとする気弱夫を描く第4話、潔癖症のオッサンがゴキブリに襲われる第5話、そしてホラー漫画を捨てられた少年の恐るべきエピローグといった感じのストーリー。

話それぞれは何てことない単純なホラーなのだが、5話構成という充実度と軽妙なテンポの良い演出、中二が喜びそうなブラックなエンディング、随所に見られる漫画的映像表現、トム・サヴィーニの魅力的な特殊造形(特に第4話の怪物フラッフィーは秀逸!)、チープながらどこかエレガントさもあるジョン・ハリソンの音楽など映画自体の持つB級テイストな魅力いっぱいのイメージにハマってしまい、私にとって特に好きなホラー映画の1本になった。
ジョージ・A・ロメロ監督といえば代表作「ゾンビ」なのだろうが、私は彼の監督作品ではこの遊び心満載なこの「クリープショー」が一番好き☆



「クリープショー」
CREEPSHOW

1982年 アメリカ/120分

監督:    ジョージ・A・ロメロ   
製作:    リチャード・P・ルビンスタイン   
製作総指揮:    サラ・M・ハッサネン   
脚本:    スティーヴン・キング   
撮影:    マイケル・ゴーニック   
特殊メイク:    トム・サヴィーニ   
音楽:    ジョン・ハリソン

出演:    E・G・マーシャル   
        テッド・ダンソン   
        レスリー・ニールセン   
        フリッツ・ウィーヴァー   
        ハル・ホルブルック   
        エイドリアン・バーボー   
        スティーヴン・キング

2014年9月10日水曜日

エンゼルハート

「エンゼルハート」

この映画が公開当時、私が好んで観ていたホラーといえば「フライトナイト」や「デモンズ」など特殊メイクが派手でいかにも“ホラー”というような作品が多かったのだが、この「エンゼルハート」はそういう意味では初めて深く心に残った「大人のホラー」という雰囲気を持った作品だった。

内容としては私立探偵のハリー・エンゼルがルイ・サイファーという謎めいた男から昔スターだったジョニー・フェイバリッとという歌手の行方を捜してほしいと依頼を受ける。ハリーは調査をしていくが、自分がたどったジョニーの関係者が次々殺され、その先に待ち受けていた驚愕の真実とは…?というストーリー。

一見50年代アメリカのハードボイルド探偵ミステリーのような雰囲気を持ちつつ、怪しげな宗教儀式の描写など監督・アラン・パーカーの作り上げたダークで恰好良い映像とトレヴァー・ジョーンズの悪魔的なジャズ曲が組み合わさり、けっしてグロで過激な映像の見せ場があるわけでもないホラーながら、じっくりとした闇と悪のイメージを表現した秀逸なホラー映画だと思う。
さらに主人公ハリーを演じるミッキー・ロークの持つ退廃的な「悪」のイメージ、謎の顧客ルイ・サイファーを演じるロバート・デニーロの持つ荘厳な「悪」のイメージの演技対決も見逃せない。

最後にこれはちょっとネタバレになるかもしれないが、昔TV放送された時の吹替の台詞である登場人物が言う台詞が凄く心に残っている。

「命の価値はどこにある?かりそめだけの愛や憎しみか?肉体は弱いものさ。魂だけが不滅だ。君はそれを私に売ったのだ。」




「エンゼルハート」
ANGEL HEART

1987年 アメリカ/113分

監督:    アラン・パーカー   
製作:    アラン・マーシャル   
            エリオット・カストナー   
製作総指揮:    マリオ・カサール   
                     アンドリュー・ヴァイナ   
原作:    ウィリアム・ヒョーツバーグ   
脚本:    アラン・パーカー   
撮影:    マイケル・セレシン   
プロダクションデザイン:    ブライアン・モリス   
美術:    アーミン・ガンツ   
            クリスティ・ズィー   
衣装デザイン:    オード・ブロンソン=ハワード   
編集:    ジェリー・ハンブリング   
キャスティング:    リサ・ブラモン・ガルシア   
                         ビリー・ホプキンス   
音楽:    トレヴァー・ジョーンズ   

出演:    ミッキー・ローク   
            ロバート・デ・ニーロ   
            リサ・ボネット   
            シャーロット・ランプリング

2014年9月3日水曜日

フェノミナ

「フェノミナ」

“鮮血の魔術師”ことイタリアンホラーの巨匠、ダリオ・アルジェントの映画では一番好きな作品。
この映画を初めて観たのは深夜のTV放送だった気がする。
冒頭、スイスののどかな風景から一転、口から刃が飛び出すような残虐な殺害シーンがいきなり強烈過ぎる!
ストーリーは虫と話せる能力を持った少女が連続殺人に巻き込まれるような話なのだが、後半登場するフリークス坊やが何の理由も無く襲撃してきたり、何かとツッこむような所はあるものの、殺人シーンの鮮烈さや蛆虫いっぱいのプールに落ちる美少女、劇中ガンガンかかるアイアンメイデンやモーターヘッドなどのメタル曲(メタラーには嬉しい♪)などホラー的シチュエーションや映像的格好良さだけでも十分見ごたえがある作品。
さらにラストも気を抜いてはいけない!
あのようなラスト展開はまさにホラーの鑑(かがみ)というか、凄く好みだった◎




「フェノミナ」
PHENOMENA

1984年 イタリア/111分

監督:    ダリオ・アルジェント   
製作:    ダリオ・アルジェント   
脚本:    ダリオ・アルジェント   
            フランコ・フェリーニ   
撮影:    ロマノ・アルバーニ   
特殊効果:    セルジオ・スティヴァレッティ   
音楽:    ゴブリン   
            サイモン・ボスウェル

出演:    ジェニファー・コネリー   
            ドナルド・プレザンス   

2014年8月27日水曜日

ヘルレイザー

 「ヘルレイザー」

この映画は劇場公開当時「クリープショー2」と2本立て上映で観た作品。
元々「クリープショー」の1作目が大好きだった私はこの併映作品について大して知らず、チラシやポスターで見た顔中に釘を刺した異様なキャラクターについてはちょっと気になったものの、その程度にしか思っていなかった作品だった。

しかし実際観たこの映画はかなり衝撃的であった。
釘や針金で顔面や身体を傷つけ装飾、レザーを纏った見るからに異様な魔道士のキャラクターたち。
鈎針で身体をグチャグチャ、バラバラにされ板に打ち付けられた肉片。
赤い筋肉剥き出しの人間、黄金に輝く謎のパズルボックスなど…とにかくヴィジュアル面のインパクトだけでもかなり印象的。

そして究極の快楽を得られるというパズルボックス、それによってやってくる地獄の魔道士、不倫相手を甦らせる為に殺人を続ける女といった奇怪でダークなストーリー、世界観にも圧倒された。
何よりこれまで私が認識していた罪人が裁かれる場所のような「地獄」、または悪魔が堕天した世界としての「地獄」などの世界とは全く違う、新しい「地獄」をこの映画は見せてくれた。
この地獄では快楽と苦痛が逆転しているのか?融合しているのか?SM的ともいえる地獄の世界は独創的に感じられたし、ストーリーやキャラクター、ヴィジュアルなど様々な面において当時の他のホラー映画とは一線を画す作品であったのではないかと思う。


「ヘルレイザー」
HELLRAISER

1987年 イギリス/95分

監督:    クライヴ・バーカー  
製作:    クリストファー・フィッグ  
原作:    クライヴ・バーカー  
脚本:    クライヴ・バーカー  
撮影:    ロビン・ヴィジョン  
音楽:    クリストファー・ヤング

出演:    アシュレイ・ローレンス  
        アンドリュー・ロビンソン  
        クレア・ヒギンズ